内定取り消し報道

昨日はチームメイトと2人と、引退したチームメイトと4人で居酒屋へ。
大雨だったけど、飲んでた時間は貴重で楽しい時間でした。
駅から家までの帰り道、台風みたいな雨と風に打たれてズブ濡れでした(涙)

内定取り消し、内定切り、といったニュースがよく報道されています。

景気が悪化し、新卒者の入社内定が取り消されてしまった、というような事例がどんどん出ているというニュースですね。

こんなニュースは、あまり気にしないほうがいい。

内定取り消しは、別に今年だけの話ではないから。
毎年起きていることだし、1997年も内定取り消し1000人を超えていたことはあまり報道されない。

どんな年でも経営が悪化する会社はありますから、毎年必ずと言っていいほど、内定を取り消す企業はあるんですよね。

先日も述べましたが、今年は特に経済の景気が数値的に見ると悪化しているというので、マスコミが「景気の悪化が目に見えるような事例」として、内定取り消しの事例を見つけ出してきては「ほら、景気悪いでしょ」と大々的に報道しているだけです。
内定取り消しが起きているのは事実だけど、マスコミの報道の仕方は明らかに大げさです。

実際、文部科学省が30日発表した数字だと、今春卒業予定の大学生の中で就職内定を取り消されたのは、1009人なんだそう。

非正規労働者の失業、12.5万人　前月比４万人増　08年10月-3月

例年に比べれば多いだけで、2009春卒の学生が70万人くらいいる中で、1000人くらいの人を取り上げているだけ。全体の0.1%に過ぎない。

すごく多くの学生が内定取り消しをされているかのような、大げさな報道にウンザリします。今に始まったことではないけど、いちいち紛らわしい。

マスコミ報道が大げさなのはともかく、内定取り消しも結局、自己責任ですからね。

・その企業・業界を選んだのは自分

・経営悪化を見抜けなかった程度の企業研究しかしていなかったのは自分

・不況だけど、君のような人材は絶対に確保しておきたい！と思わせるほどの能
力がなかったのは自分

・内定が取り消されれる、というリスクを取っていなかったのは自分

といったことです。

そもそも、企業の経営が悪化したら採用に影響があるよね、というのは、小学生が考えても分かります。

「決まっていたことがチャラになる」なんてことは、社会に出たら当たり前のことで、内定取り消しなんてあっても当然です。
確かに違法という解釈もあるし、本人はショックだろうけど、実際多くの取り消した企業は潰れるか潰れないかの瀬戸際なんでしょう。でも、そんな会社に入ったところで、前向きな仕事なんて出来っこないし、「内定取り消し撤回しろ！」とケンカしたってムダです。頭切り替えて別の会社を探す方向にエネルギー傾けたほうがいい。
内定を取り消されたからといって人生を狂わされたとか、そういう悲劇的な感情に陥らず、自分の能力を信じて就職活動を続ければいいのです。
「内定取り消しをするような会社に入社しなくてよかった」
と、逆に安心するべきなんでではないでしょうか。
入社してから潰れるほうがはるかにツライ。
気にしない、気にしない。

内定を取り消されて「どうしてくれるんだ！」と声高に叫んでも、「どんだけリスク意識が低いんだよ！」と思われるだけ。
得票狙いの政治家に「彼らのために」と利用されるだけで、またそこで程度の低い雇用政策ができて、企業の現場はいっそう混乱するだけなのです。
無理無理に雇用しても、会社が潰れてしまっては元も子もない。国には法人税も入ってこなくなる。
それで、国債をまた増発して…。誰がその借金のケツ持ちするの？

回りまわって、結局自分が損をします。

雇用情勢が悪化している、などという大げさなニュースを見たら、不安にならずに冷静に考えましょう。